百日紅 Miss Hokusai
思いがけずアメリカで観たかった作品に出会う。
こんなJapanese anime movie 私以外誰が見るんやと思ったら、ちゃんと他に数組入ってた。(日本ではたいしてヒットしなかったと思うのですが、アメリカでは好評らしいです。アカデミー賞狙ってるらしいです)
From the mixed-up files of Mrs. Basil E. Frankweiler クローディアの秘密
直訳の「フランクウィーラー夫人のごちゃごちゃのファイルより」だとよくわからないので、邦題はナイスだと思います。
日本でも「メトロポリタン美術館に家出する話」として有名な児童文学作品です。(あの「メトロポリタンミュージアム」の歌にもこの作品のモチーフが出てくる!)
英語原著で読んでみました。小学生向けなのでそこまで難しくなかった。
クローディアとジェイミー姉弟による謎解き小説。
まず1ページ目の手紙が何を言っているのか最初はわからない。この書き手の女性はだれ?
ご安心を。読み進めているうちにだんだんわかってきます。
コネチカットのGreenwichに住むクローディアは弟のジェイミーを誘って家出をします。
家出先はメトロポリタン美術館。警備員もうまくかわし、1週間をそこで過ごします。
その間に、ミケランジェロの作品とされるが本当のところは謎の天使の像を見ます。
像に魅せられたクローディアと(それに付き合わされた)ジェイミーは独自に調査を開始します。
果たしてこの像はミケランジェロの作品なのか?!
先日ニューヨークに行って、この本に出てくるグランドセントラル駅もメトロポリタン美術館(MET)にも行きました。二人はあの場所を歩いたのかなとニューヨーク旅行を思い返しながら読みました。(グランドセントラル駅からMETって、大人の足でもかなり遠いと思うけど笑)
METにはクローディアが眠ったマリーアントワネットのベッドらしきものがあったり、二人同様、私も地下のカフェテリアでランチしたり。
天使の像はなかった・・・よね?(MET広すぎてわからない・・・)
それに、うちにもうるさい弟がいたので、子どものころのことを思い出しました。
まぁ余計なことをしやがる、たまに役に立つ相棒!
そして最後のオチも、heart warming!
2002年に追記されたあとがきもまた素敵。9.11の前後でいろいろなものが変わってしまっても、New Yorkはいつでも変わらず皆を迎えてくれる。
二人の大冒険!!子どもの行動力と知恵と自我をなめたらいけない!
CHICAGO Broadway
Gone With The Wind 風と共に去りぬ
Oliver! オリバー!
若き数学者のアメリカ 藤原正彦
大変面白かった!
インテリあるある 自意識過剰 超わかる笑
すごい優秀なはずなのに、結構バカなこともしていて笑った。
具合悪いと「私もう祖国の地を踏めずに死ぬんじゃないか」と思う あるある笑
藤原正彦氏を"右"だと批判する人がいるけど(実際ちょっとそうかもなとは思うけど)
日本の外に出た人は皆多かれ少なかれこうした国粋主義的なことを考えるのではないだろうか。
民族、宗教、人種・・・日本にいたらあまり考えないものが当たり前に外国にはある。
"Alien"と呼ばれて初めて気づくことがある。
戦後何十年も経って生まれた私にはまったく関係ないのに、"太平洋戦争"というものが思い起こされる。
負けてたまるかと対抗心を勝手に燃やし、でもちょっと冷静になって周りを見てみれば誰も私を敵だなんて思ってない。
彼らはきっと、日本人のことを、我々が思っているほど好きでも嫌いでもない。
国際社会でプレゼンスを発揮する、などどがんばってみても、超大国アメリカでは日本は取るに足らない極東の小国にすぎない。
日本人がアメリカ人と同じ英語を話そうとしなくていいし、
同じ振る舞いをしようとしなくていい、というのに勇気付けられた。
40年前の当時と研究者の状況が変わっていなくてびっくりした。
アメリカが当時そうだった状況に、日本が追いついたようだ。