2020年に読んだ本5選(と見せかけて6選)
2020年読書総括
白洲正子自伝
私は白洲女史のような本物の文化人になりたい。
樺山資紀の孫だとは知らなかった。戦前にアメリカに留学したりしてすごいです。この方は生粋の貴族だった…
次郎さんは少し出てきます。次郎さんが主人公の宝塚の「黎明の風」も気になっている。
示現流の話もあるので、推しが薩摩隼人の方、読んでみてください!
アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」中川裕& アイヌ神謡集 知里幸惠編
(前述の薩摩隼人もこれなんですが…)今年はゴールデンカムイにはまって、アイヌ文化を勉強しました。屈斜路湖のアイヌ資料館、静かでとてもよかったです。刺繍もしました。
カムイ=神、ではない。アイヌ神謡の頻出ワードは「つまらない死に方をした」と「耳の間に座って」ですね!
このエリアには何年も住んでいたのに全然知らないことばかりだった!
ずっと素通りしていた森鴎外記念館に初めて足を踏み入れました。文豪モノのマンガやらアニメやらゲームやらの影響も多分にあります。このエリア、文豪に縁ありすぎ!高村光太郎(密かに推し)も住んでたの!
Think Clearly ロルフ・ドベリ
自分にできること/できないことを見極めた上で、できることを“能力の輪”の中でどうがんばるか。
私は「努力すればなんでもできる」ではなく、「人にはそれぞれ、できることとできないことがある」派なので、この本に共感しました。「偶然に左右される部分が大きいので、何かあってもあなたのせいじゃない」というのも好きでした。
言わずと知れた名作ですね。映画も観なくちゃ。「祝祭と予感」も読み始めたところ。
今年は家にいたのでピアノを弾ける日はできるだけ弾くようにしました。「ピアノの森」のアニメも観ました。ヒリヒリしますね。ピアニストは良くも悪くも一人です。
私はコンクールには出たことはないけれど、発表会で暗い舞台袖からまばゆいステージに一人で歩いていくあの風景を今でもありありと思い出せる。発表会は毎年死ぬほど緊張して大嫌いだった。それで心臓が鍛えられればよかったのに、トラウマにしかならなかった。習っていて一回も楽しいと思ったことがなかった。(「楽しむためには強さがいる」「楽しくないのは下手だからじゃない?」というハイキュー ‼︎の言葉も身に沁みます…)発表会は点数や順位がつくわけじゃないのだから、もっとやりようがあったよなーと今になってみれば思います。個人プレーな私に合っていたはずなのに。今やっとピアノを弾くことが楽しいです。一生の趣味をくれたことを父母と師匠に感謝しています。師匠の名前をググってみてご経歴を今初めて知った。ただの怖い先生だと思ってたけど、すごい人だった…という自分の話。
語彙の豊富さがすごい!音が聞こえてくるようでした。宇宙の話になるとは思わなかった。
Think Clearlyには「音楽家を目指すなら、ライバルの多いピアノとヴァイオリンはやめなさい」と書いてありますが、それと逆のことを明石さんが言っていて、おお!と思いました。この台詞は年の功。明石さんがまだやれるって思ったの、よかった。他の3人は若いから何も心配ない。
今年はだいぶ積読の山を消化できました。でもまだまだあるので来年も読むぞー!