As You Like It !

All the world's a stage, and all the men and women merely players. 独断と偏見に満ちたエンターテイメント作品紹介です。めざせエンタメの伝道師!

Zootopia ズートピア

子ども向けのかわいいうさぎさんの話かと思ったら、アメリカが抱える社会問題の話だったので驚いた。
 
自分は差別なんかしていないと思っていても、本当はこわいと思っている。心の奥底にある差別感情が無意識の言動に出てくるのがリアルだった。
そしてジュディ自身も偏見に苦しめられている。
 
ニックの立場もまた然り。こわいと思われている、嫌われていると感じて育てばひねくれますよ。
少なくとも私が経験した中では、電車の中にいる変な人は大抵黒人。これは偶然か、そうでないのか。
 
夢みたズートピアは ”Anyone can be anything.” の理想郷ではなかったけれど、綺麗事ではすまないこの世界を、少しでも良くしていけるように。ジュディえらかった!
 
アメリカあるあるネタもたくさんあって笑った!
DMV(運転免許センター)の職員が全員ナマケモノというのには爆笑した!やつらは本当にスローよ!アメリカ人もイライラしてるんだな笑
最後もまさかのオチ。FAST ANIMALってお前かー!!笑 

ユーリ!!! on ICE

いまさらですが一気見しました!感動しました(T T)
「一人で抱えるには大きすぎる夢じゃなきゃ、辿り着けない場所がある」
愛だー!!!!
 
もう私は家で子育てしてオタ活して月1で宝塚観に行ければいいよー静かに余生を過ごすよー
と人生に対して投げやりだったけれど、がけっぷちアスリート勇利のがんばる姿を見て、
私ももう少しやれるかな?もう少しだけがんばりたいなと思いました(T T)
You Only Live Once だもの!!
 
1話を見たとき、スケートシーンに驚きました。一曲丸ごと滑った!人が滑ってるみたい!勇利とヴィクトルがシンクロするのもすごく美しかった。
最近のアニメはこんなことも普通にできるのかと思ったけど、スケートシーンは手作業で作り込んでいるらしい。
 
いわゆる「公式が最大手」というやつでBLの気が強いので、耐性ない方にはあれかもしれません・・・いろいろとドキドキしました笑 ヴィク勇かと思いきや、ヴィク勇ヴィクなのがまた良い笑
ユリオも大好き!「豚に食わせる金メダルはねぇ!!」って最高だったw
ていうかスケーターたち全員個性強いwww
 
勇利役の豊永さん、すごく自然で合っていていいなと思ったら、ヴィクトル役諏訪部さんと師弟で声優アワードW受賞!おめでとうございます!!
 
男子フィギュアのアニメなんて時代は変わったなー。羽生くんをはじめ、男子フィギュア選手のみなさんの功績は大きい!
オリンピックで須崎・木原ペアがこの曲を使っていましたね。私もこの曲ピアノで練習したい。
 
私はこのジャンプが何とかは全然わからないのですが、ある時、あっこれ表情も全部作っているんだなと気がついて、興味深く見られるようになった。だから「演技」って言うんだね。
 
映画も楽しみです!!

Shakespeare in Love / Romeo & Juliet

シェイクスピアと中国の兵法書はまったく古くならないのがすごい!!時代が変わっても人間の本質は普遍。
 

Shakespeare in Love 恋に落ちたシェイクスピア

第71回アカデミー作品賞なんですね。話がわかりやすくて、画も綺麗で見やすい。
 
舞台は1593年、ロンドン。男装のヒロインの名前が ”Viola” というところで、あっ「十二夜」だと気づく。最初の借金取りのシーンは「ヴェニスの商人」? ”君を夏の日に例えようか” のソネットや「ロミジュリ」等々、たくさんシェイクスピア作品のモチーフが散りばめられています。
 
妻子を完全無視して、いいご身分ですねー笑 最後別れていくのが逆にいい。
宙組シェイクスピアでも、彼は実体験をもとに戯曲を作ったことになっていましたが、実際はどうなんでしょうか?モテたのかな??
 
・Romeo & Juliet(1968) 
ロミオとジュリエット [Blu-ray]

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羽生くんのフリープログラムのあの曲の映画。名作です。

美しい少年少女を堪能しました!元の設定年齢に近いキャスティングをしたそうです。ジュリエット14歳ってのは知ってたけど、衝撃的なまでに子ども!台詞も原文のままの古い英語。変な中世の衣装も再現w
道化みの強いマキューシオが頑張っていたし、ベンヴォーリオも可愛い。ティボルトはきらい!
ゼフィレッリ監督はオペラの人なので、バルコニーのシーンでやたら動き回るところや、エンドロールが舞台っぽい。
 
ヴェローナには行ったことがある。あの頃、ロミジュリなんてダサい、ただの悲劇じゃんと斜に構えてたけど、もっとよく見てくればよかった・・・バルコニーは普通のバルコニーでした。これどうやって登るの?笑
*自分で撮った写真はどこかに行ってしまったので、他の方の記事を引用します。
 
ロンドンのグローブ座にも行きました。再建とはいえ当時の趣があって感動しました!写真ぶれぶれですが雰囲気だけ。

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刀剣乱舞 -花丸-

ある意味、前回の新選組の続きで・・・ついにこれに手を出してしまいました・・・ 

私アメリカ在住なのですが、アメリカからはゲームはアクセスできない・・・DMMさんーたのむよー!!
*追記 VPNというやつでできました笑 あと携帯アプリなら海外からもいける!
 
刀剣乱舞、流行ってるのは知ってたけど、絶対私これ好きだし、はまってしまうから、決して手を出してはいけないと思ってた。
日本史も好きだし、日本刀にも興味があった。トシ様の和泉守兼定、源氏の髭切くらいしか知らなかったけど。
しかし、ついに、この可愛い子たちが沖田総司の刀だということで、手を出してしまった・・・
*「沖田くんの刀といえば、菊一文字!」と思っていたけど、違うんですね!沖田くんに菊一文字は高級すぎるらしい。最近やっと知りました。 太刀と打刀の違いも。知らないことはまだまだあるなー 。
 
とりあえずアニメだけですが、あっさりと沼に落ちましたー!!
みんなかっこいいしかわいいしでにやにやしながら見てるw
沖田組が可愛いのはもちろん、燭台切光忠さんイケメンすぎる・・・スパダリとは彼のことか・・・!!ごはん作ってほしい!!あと戦闘服が黒燕尾(=宝塚の男役の一張羅!)というのが非常にポイントが高い笑
*アメリカのiTunesでシーズン全部買うとSDで$7.99!安い!ディスクも$40くらいなので買おうかと思ったけど、私はこれで十分かな。SDでも十分綺麗。アメリカは日本のアニメ安いんですよー!
 
3/25まで水戸でイベントやってるんですね。光忠グッズ、光忠バス・・・!
イベント終わっても刀は常設なのでしょうか??
 
それから、このフォーラムの資料がすごく良くできていて興味深いです!
光忠さんへの愛が溢れた分析!笑 アンケート結果も面白い。人気キャラは鶴丸さんが1位なのか。長谷部に負けてるの悔しい笑
「文化資源フォーラム キャラクター考 刀剣男士の魅せるもの」
 
刀剣は奥が深そうでわくわくしています。新しく何かにはまるとき、調べて知っていく過程が楽しくて。オタクですね〜
 
そして、アメリカに来て改めて和物って素敵だなと思っています。日本古来の文化っていいね!!

新選組のこと

 
その昔、大河ドラマの「新選組!」にどはまりしました(思えばあれが私のオタク遍歴の始まりでした)。受験でしんどい思いをしていた私にとって、日曜日の「新選組!」が唯一の楽しみでした。あの1年は「新選組!」を見るために生きていたと言っても過言ではない。あなたが選ぶ名ゼリフ企画にハガキを5通も出してしまい、NHKから電話がかかってきて番組観覧に呼ばれましたw 地方在住だし受験生だしで行かなかったけど、行けばよかったな。
ほぼ日の感想も毎週楽しみでした。久しぶりに読み返したら、いろいろ思い出してとても懐かしくなった。

ほぼ日刊イトイ新聞 - 『新選組!』with ほぼ日テレビガイド

今見返すと役者陣がすごく豪華!DVDはもちろん持ってる。また1話から見たいな。
 
さて、あれから十数年。私は未だに、山本耕史さんの土方歳三を超えるリアルいい男(2次元と宝塚の男役を除く、という意味で) には巡り会えていない。「あさが来た」での11年ぶりの 「待たせたな!」には叫びました笑
 
伊達で、女癖が悪くて、俳句が下手で、 近藤局長のためなら汚れ仕事を一手に引き受ける。格好よすぎる!!
燃えよ剣」最初最低ですけど(司馬さんの描くいい男=めっちゃ手が早いw)トシさま超かっこいい。本が今手元にないのでうろ覚えですが、京を出る前に泣くところと、「総司、来たのか」と、最後に「新選組副長」と名乗るところに震えました。恋人の名前は”お小夜”ではなかったような気がするけど。
 
「花燃ゆ」の感想でも書きましたが、私は東北人なので完全に旧幕府側であります。ちなみにあの清河八郎を生んだ山形・庄内藩です。でも彼がいなかったら、新選組もできていないから許してくだされ。記念館にも行きました。よくこんなド田舎から歴史に名を残す人物が出たなというかんじです。
長州は打ちのめされていてまだ同情の余地もあるけど、薩摩とかほんと何…今の大河は西郷さんですけど…(星組「桜華に舞え」では、人斬り半次郎と会津の娘の恋なんて絶対ありえんだろ!と思ったら、記憶喪失…そうきたか…)
半藤一利さんの「幕末史」を読んだら、薩長史観を否定してくださっていて小気味よかった!
 
今は「風光る」を読んでいます。今までなんとなくあまり好きでなくて(新選組に女の子がいる、というのがどうも)実はちゃんと読んだことがなかったのですが、小悪魔総ちゃんかっわ…!読まず嫌いしてすいませんでした!総ちゃん池田屋で血を吐いてないというのと、刀は菊一文字ではないというのは知らなかった。
PEACE MAKER」も昔から読んでるけど、最近はもうつらくて…。「鐵」始めちゃったらつらいのわかってたじゃん(T T) 新選組モノは初めの方は腕の立つお兄さんたちがわちゃわちゃしていていいのだけど、後半が悲しくて(T T)
 
要は、土方歳三新選組は最高という話です!
過去の「誠の群像」は観たことはないのですが、風斗さんにあの悪い男はぴったりでしょう!(ちぎさんには沖田くんを、風斗さんには土方さんを、というのがうまいw)
咲ちゃんの山南総長も楽しみだな。山南さんは気弱な田舎侍なんかじゃなくて、かっこいいと思ってる。山南忌は3/11だそうです。新選組屯所・旧前川邸 公式サイト | 山南忌のお知らせ
 
雪組公演、期待しております!!
幕末史 (新潮文庫)

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得意不得意、選択と集中

「誰にでもできる事とできない事がある お前にできない事はおれがやる おれにできない事をお前がやれ 」
という ONE PIECE エニエスロビー編のサンジの台詞に激しく同意。(サンジとロビンが好きなので、ウォーターセブン&エニエスロビー編が大好きです。サンジ神がかってる!!)
 
私の人生の戦略も「選択と集中」。オールマイティーな人もいるけど、私は全部はできないので。いろんな人がいるんだから、全部一人でできる必要はないと思うし。
受験も数学はばっさり捨てて他の教科でカバーした(理系なのに)。それが上手くいった!
今の仕事でも、いろいろ幅広くやろうと思えばできるけど、得意分野でがんばろうと思っている。それでも浅いって言われるけど。「これについてはこいつに聞け」って言われるようになりたい。 
 
「さあ、才能に目覚めよう あなたの5つの強みを見出し、活かす」
自分の”才能"分析はもちろん、上に立つ人へのアドバイスが興味深かった。どんなにダメな人に見えても、誰にでも1つくらいすごい所があるのよ。従業員が何百何千人もいたら、一人一人の適性を見極めるのは難しいし時間もかかるけど、その時に客観性とデータに基づいている(らしい)このテストがいい材料になる、かも。
なんとかとハサミは使いよう、と言うではありませんか。適材適所が大事だと中国の兵法書でも言われている。
 
私もテストをやってみたら、私の5つの才能は、内省・学習欲・収集心・最上志向・着想 でした。共感性とかコミュニケーションとか社交性とか一切ない笑
こんな私をうまく使ってくださる有能な方、いらっしゃいましたらご一報ください。うまく乗せてもらえれば、結構チカラを発揮します。
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす

 

 

 

職業としての小説家 村上春樹

私は正直そこまで村上作品ファンではないのですが、大学の友人がよく読んでいたので貸してもらっていくつか読みました。東大生は村上春樹が好きである・・・
 
そんな友人に、「村上春樹は自分が好きなこと書いてていいね」(←私は読んでいてそう感じた)と言ったら、「いや、彼は書きたいことの半分も書いていないと思う」と言われたことがある。
私なんてにわかなのでその時は、あっそうなのか、と思ったけど、でもこの本を読むと「自分が楽しいから書く、楽しいように書く」と言っている。やっぱりそうじゃん。でも、村上氏には書きたいことがこの倍以上あるのかもしれないから、友人の言うこともまた真。
 
ステマティックなスタイルがあってびっくりした。毎日走ったり、コンスタントに10枚書いたり。第1回にも書いてあるけど、何十年もずっと続けて作品を出していくには、思いつきではだめなんだな。
 
この本を読んでいて、僭越ながら文字書きの端くれとして、そうそう!と思うことがたくさんあった。
私は創作は自分限りでやっているので、外に出すことは少ないけれど(このブログくらいか)、書いているとデトックスになってると思う。楽しい。気持ちがいい。
仕事の書き物も、締切りがあるとやっぱり嫌だけど、あるとき「あ、これ書きたい」って湧き上がってくるときがある。
後から読めばもっと良く書けたと思うけど、そのときベストを尽くした「納得感」が大事。その通り!私も実際自分で「もうこれ以上はない、これでどうだ!」と思ったときは、他の人に読んでもらっても評価がいい。
走るのは悪魔祓い、というのも納得。『負の気配』が付いてくる、というのもなんとなくわかる。
 
"気分が良くて何が悪い?"
"もし全員を楽しませられないのなら
 自分で楽しむしかないじゃないか”
 
「自分が楽しむこと」がやっぱり一番大事なのだ。
日本の風当たりが強くて・・・と書いてあった。あの村上春樹でも(and だからこそ)そうなのか。もうしょうがないんだね。
私もアメリカに来て、自分が楽しく生きればいいんだ、と思った。日本では、皆様に不快感を与えぬよう、目立たぬよう反感を買わぬよう、小さく小さく生きていたけど。しかも、そう心がけてるのに裏目に出るし!
私もこのまま世界を渡り歩いて暮らしたい。日本は息苦しい。
 
この本はとても面白いと思った。彼のエッセイならもっと読みたい。

 

職業としての小説家 (新潮文庫)

職業としての小説家 (新潮文庫)