若き数学者のアメリカ 藤原正彦
大変面白かった!
インテリあるある 自意識過剰 超わかる笑
すごい優秀なはずなのに、結構バカなこともしていて笑った。
具合悪いと「私もう祖国の地を踏めずに死ぬんじゃないか」と思う あるある笑
藤原正彦氏を"右"だと批判する人がいるけど(実際ちょっとそうかもなとは思うけど)
日本の外に出た人は皆多かれ少なかれこうした国粋主義的なことを考えるのではないだろうか。
民族、宗教、人種・・・日本にいたらあまり考えないものが当たり前に外国にはある。
"Alien"と呼ばれて初めて気づくことがある。
戦後何十年も経って生まれた私にはまったく関係ないのに、"太平洋戦争"というものが思い起こされる。
負けてたまるかと対抗心を勝手に燃やし、でもちょっと冷静になって周りを見てみれば誰も私を敵だなんて思ってない。
彼らはきっと、日本人のことを、我々が思っているほど好きでも嫌いでもない。
国際社会でプレゼンスを発揮する、などどがんばってみても、超大国アメリカでは日本は取るに足らない極東の小国にすぎない。
日本人がアメリカ人と同じ英語を話そうとしなくていいし、
同じ振る舞いをしようとしなくていい、というのに勇気付けられた。
40年前の当時と研究者の状況が変わっていなくてびっくりした。
アメリカが当時そうだった状況に、日本が追いついたようだ。