ぶどうのなみだ 三島有紀子
現在公開中映画の小説版です。
「人生に折り合いをつけない」というと、舞台「ラ・マンチャの男」の
「本当の狂気とはなんだ。人間として一番憎むべき狂気とは、あるがままの人生に折り合いをつけて、あるべき姿のために闘わないことだ。」
という有名な台詞を思い出します。
空知の空はどれだけ青いだろうかということや
「人生は生きるに値する」と思わせる風景を見るということを
想像する
心理描写は細かくてよくわかったけど、風景描写(たとえば木と丘とエリカの穴と葡萄畑の位置関係とかスケール感とか)が文章からでは十分にわからなかったので、そこは映画のほうで補おうか。