As You Like It !

All the world's a stage, and all the men and women merely players. 独断と偏見に満ちたエンターテイメント作品紹介です。めざせエンタメの伝道師!

Les Miserables レ・ミゼラブル

今年はレミゼ日本公演30周年!!おめでとうございます!!
 
これぞ本物のミュージカル!!大好きです!!
観ながら心の中で一緒に歌ってしまうミュージカル好きさんは、きっと私だけではないはず。
みんな次々に死んでいくのに、後味は不思議なまでに爽やかです。心が洗われます。 ”神の御心”というものに触れることができます。
 
冒頭「1815年 ツーロン」ずんちゃっちゃちゃー♪ から、もう(T T)
仮釈放後のバルジャンがあてもなく歩くシーン(回転盆の使い方が巧い)、”独白”からの「生まれ変わるぞ!」、大きなバリケード、アンジョルラスの逆さ吊り、そしてもちろん下水道・・・旧演出バージョンの方が思い出深いし好きではあるけれど、旧・新ともに舞台ならではの演出が素晴らしい。
 
それから、全てが歌。これはミュージカルの中でも珍しいこと。
(以前映画を観た人が「ずっと歌ってたー(で引いた)」って話しているのを小耳に挟みました。まぁ映画だしね・・・そもそも”ミュージカルを受け付けない人”がいるのも承知しているし・・・でもお前ら本物観たら泣くぞ!)
 
初めて見たのは高校生の時でエポニーヌと同世代でした。”On My Own”は理解できても、"夢やぶれて”の意味はよくわかりませんでした。でもファンテーヌ世代になり、夢やぶれた経験をし、今やあの曲を涙なしでは聴けません。(スーザン・ボイルの持ちネタなどではないのよ!)
劇場では何回観たかな。ロンドンでも観ました。舞台を観た以上にサントラで聴いたり、ロンドン25周年コンサートの映像を観たりしているので、もっと観ている気になっているし。
思えば山本耕史さんとの出会いもこれだった!(この1年後に"新選組!"でファンになりました笑 もっと真剣にマリウスを見ておけばよかった!) 
 
漫画もありますね。http://amzn.asia/1NXi9x7
試し読みしたら冒頭からつらかった・・・パンを盗むくだり、昨今ではネタみたいになっているけどこれは悲しい・・・
 
映画をご覧になった皆様、舞台はもっともっとすごいので、ぜひ一度は舞台を観てみてほしいです!!
そして日々何かと闘っている皆様、闘い続ける勇気と明日への希望をこの作品から受け取ってほしい!!
 
最後に、このフラッシュモブ大好き。もし私がこの場に遭遇していたら、確実に列に入ってる笑

Fantastic Beasts and Where to Find Them ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

観る前からこれは絶対はまるなと思ってたけど、案の定はまった!!

(以下少しネタバレあります。)


ニュートかわいいよ!コミュ障っぽいところが非常にツボだった。エディは瞬きまでコントロールできるのか?!
自室で薬草絞ってるところ、いかにも研究者で楽しそうで本当に素敵だった!
例の求愛のダンスもドキドキした!笑
1897生まれ、1926年の出来事の設定なので29歳ですか。しかも英国紳士。すばらしい!笑
 
1920年代のNYって一番素敵。ジャズ、アール・デコ、潜り酒場!"華麗なるギャツビー"などもこの頃。
衣装もおしゃれ!ニュートの青いコート超素敵!クイニーもかわいい!
 
魔法動物はニフラー超かわいいし、手から出てくる鳥が便利でいいなぁ・・・
魔法も瞬間移動とか高度すぎる。
ホグワーツを退学になってもなんで杖使えるの?というのは後々わかるらしい。
ニュートが魔法動物のせいでホグワーツを退学になったときに、味方してくれたのがダンブルドア先生らしい。
 
例のあの人(ヴォルデモートではない)は出るって知っていたので探した。笑い方でわかった!
新聞のシーンは、イェーツ監督の好きなやつ。ハリポタ不死鳥の騎士団にも出てくる。
 
本は装丁と挿絵がすごく綺麗!余白が多くてわりと読みやすかったです。

Fantastic Beasts and Where to Find Them: The Original Screenplay

Fantastic Beasts and Where to Find Them: The Original Screenplay


オタクで人間嫌いな人がこの世でやっていくには、何かを極めないとだめだなと思った。私には何ができるだろう・・・
 
エディ・レッドメインは癖のある役が本当に上手い。
"博士と彼女のセオリー The Theory of Everything"も涙無くしては観られません。ぜひどうぞ!
"レミゼ"は周りがすごいのであまり目立たないけど、ちょっと弱そうなマリウスがいいかんじ(私の認識ではマリウス=ちょっとヘタレ)。歌ってます。
 
次回作以降も楽しみです!しかし5作も引っ張れるのか?!

百日紅 Miss Hokusai

 思いがけずアメリカで観たかった作品に出会う。

こんなJapanese anime movie 私以外誰が見るんやと思ったら、ちゃんと他に数組入ってた。(日本ではたいしてヒットしなかったと思うのですが、アメリカでは好評らしいです。アカデミー賞狙ってるらしいです)

 
江戸の話なのに吹き替えで英語で話してたらなんだかな・・・と思ったけどちゃんと日本語英語字幕だった。ナイス。杏ちゃんのツンデレ男前ヒロイン。他の声優陣もすごくはまってる!
 
数年前の北斎展でお栄さん(応為)の絵も見て、娘も絵師だったのかと驚いた。
ちなみに北斎展で知ったこととしてもう1つ。浮世絵は版画。絵師は図のデザインをするのであって、それを彫ったり印刷したりする人は別にいる。なので、絵師は筆で絵を描いて版元に持っていく。分業体制。だからすごい浮世絵というのは、彫師も刷師もすごいということ!
 
四季 人情 歌舞伎の世界
この頃の江戸は良かった!!この頃の江戸に生まれたかった!!
 
江戸と林檎さんの主題歌で、一時ここは日本かと思った。
いいもの観ました!!
 

From the mixed-up files of Mrs. Basil E. Frankweiler クローディアの秘密

直訳の「フランクウィーラー夫人のごちゃごちゃのファイルより」だとよくわからないので、邦題はナイスだと思います。

日本でも「メトロポリタン美術館に家出する話」として有名な児童文学作品です。(あの「メトロポリタンミュージアム」の歌にもこの作品のモチーフが出てくる!)

英語原著で読んでみました。小学生向けなのでそこまで難しくなかった。

クローディアとジェイミー姉弟による謎解き小説。

まず1ページ目の手紙が何を言っているのか最初はわからない。この書き手の女性はだれ?

ご安心を。読み進めているうちにだんだんわかってきます。

 

コネチカットのGreenwichに住むクローディアは弟のジェイミーを誘って家出をします。

家出先はメトロポリタン美術館。警備員もうまくかわし、1週間をそこで過ごします。

その間に、ミケランジェロの作品とされるが本当のところは謎の天使の像を見ます。

像に魅せられたクローディアと(それに付き合わされた)ジェイミーは独自に調査を開始します。

果たしてこの像はミケランジェロの作品なのか?!

 

先日ニューヨークに行って、この本に出てくるグランドセントラル駅もメトロポリタン美術館(MET)にも行きました。二人はあの場所を歩いたのかなとニューヨーク旅行を思い返しながら読みました。(グランドセントラル駅からMETって、大人の足でもかなり遠いと思うけど笑)

METにはクローディアが眠ったマリーアントワネットのベッドらしきものがあったり、二人同様、私も地下のカフェテリアでランチしたり。

天使の像はなかった・・・よね?(MET広すぎてわからない・・・)

 

それに、うちにもうるさい弟がいたので、子どものころのことを思い出しました。

まぁ余計なことをしやがる、たまに役に立つ相棒!

 

なかなか考えさせられるセリフも多く・・・
たとえば、家出して数日経って、
"ホームシックにならないなんて、私は家族に対する愛情が足りてないのじゃないかしら"
“ホームシックにならないのは、自分が確立しているからだよ"
と二人が話す場面だったり。
 
"秘密"の上部をなぞって知った気になるだけでなく、 "take it inside you"(経験を自分のものにしなさい、ということ?)だったり。

 

そして最後のオチも、heart warming!

 

2002年に追記されたあとがきもまた素敵。9.11の前後でいろいろなものが変わってしまっても、New Yorkはいつでも変わらず皆を迎えてくれる。

 

二人の大冒険!!子どもの行動力と知恵と自我をなめたらいけない!

CHICAGO Broadway

ミュージカルの聖地ブロードウェイに行ってきました!!
ミュージカルファンとして、ここに来られただけで感動です!!
ロンドンのウエストエンドも素敵ですが、もっと賑やか!!
 
たくさん観たかったけれど、1回分しか時間がなく
アメリカらしい作品がいいなと思って厳選したのは「CHICAGO」
「RENT」も「Hairspray」もやってなかった・・・
生Matthew Morrison(Gleeのシュー先生)も観たかったのに、「Finding Neverland』の主演は他の人に変わっていた・・・
ブロードウェイとはいえ案外観たいものがいつでも観られるわけではないのですね
レミゼ」ですらもうすぐ一旦終了するようですから、新陳代謝が速い・・・

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Ambassador Theaterは古くて割と小さな劇場
1階10列目 ステージが近い!!
 
映画でしか観たことがなかったのですが
 1曲目の "All That Jazz” から圧倒されました
ヴェルマ、 柚希礼音さんみたいでした(いつかちえさんのヴェルマ観たいな!)
おなじみの名曲が次々にたたみかける!
ダンスかっこいい!ロキシーかわいい!
 
何より、宝塚OGこれやったの?!という衝撃
ダンスと歌とお芝居はそれなりに真似できると思うけれど
衣装がセクシーすぎる!!大丈夫?!笑
 
正義や真実がどうであれ、とにかくドラマチックでおもしろいものが好き!それでいてすぐ飽きる!というアメリカらしいスタンス(トランプ氏ブームもこういう思考が元にあるからなのだと思います どう考えてもヒラリー女史の方が人としてまともなのに・・・)
 
転んでもただでは起きない女の強かさが最高です!!

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Gone With The Wind 風と共に去りぬ

最初にアラバマに来たとき
本当にあの映画のように土が赤くて驚いた
 
1996年夏季オリンピックと、宝塚でもおなじみ「風と共に去りぬ」の街
 
風と共に去りぬミュージアムと
作者マーガレット・ミッチェルの家にいってきました!
 
スカーレットの故郷タラは
ジョーンズボロという所をモデルにした、架空の地だとか
ジョーンズボロにももう一つミュージアムがありますが、そこはまた次回!
 
*映画について
1939年公開なのにフルカラー
CGも使わずによく撮ったなというシーンの連続
4時間もの長い映画で、かなり見応えがある
 
太平洋戦争中に、こっそりこれを観た日本の知識人たちは
「こんなにすごい映画を作れる国に勝てるわけがない!」と言った
という逸話もあるようです・・・ほんときっとそう思ったことでしょう・・・
 
南北戦争でのアトランタ陥落後、燃える街を逃げていくシーンはかなり壮絶
白人の経営する大農場(プランテーション)で黒人が奴隷として働くという、それまでの南部の暮らしが、南北戦争という”風"と共に去った
建物も人も物もお金も失い、それまでの暮らしが全部なくなっても、土地だけはそこにある
「最後に信じられるのは土地だけだ」というのがこの映画の主軸となるテーマ
(ワガママ女とニヒルなおっさんの恋物語だけではないんですよ!)
 
風と共に去りぬミュージアム
アトランタ郊外のマリエッタという町にある小さなミュージアム
映画の衣装、ポスターやパンフレット、ワールドプレミアの写真などが展示されています
 
私が一番欲しかったおみやげはレプリカ衣装だった・・・さすがに買わなかったけど笑

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アトランタの街中にあります
もとはアパートで、ミッチェル夫妻はこの1室に住んでいました
ベッドルームとキッチンとリビングしかない(各部屋もすごく小さい)、アメリカではものすごく小さな家
2回火事になって、3回目の再建だそうです
 
マーガレットは26歳のとき、交通事故で足を怪我して家にいるしかなかった
時間があったので、
リビングルームの角に小さな椅子と机を置いて、小さなタイプライターでこの本を書き始めた
生涯この一冊しか書かなかったけれど、この一冊が今日でも世界中で読まれる不朽の名作となった
・・・すごい話だ
 
私も一冊こんな本を書けたら、もう人生それでいいな !
書く勇気をもらいました

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あの風共の舞台に行けて、ヅカファン冥利につきました!
原作を英語で読んでみたいけれど、長い。。。

Oliver! オリバー!

19世紀(?)の英国のお話
孤児のオリバーが図らずも大都会ロンドンに来て大騒ぎ!
 
オリバーの友達のドジャーが生意気でかわいい!
レミゼのガブローシュみたい!
 
そして突然のフラッシュモブ "Consider Yourself”
規模がすごい!笑
 
ナンシーが実はお母さんだったりしないのかな
と思ったけどさすがにそうではなかった
あの男はひどい!!
 
“ウンパッパ" はこの作品の歌だったんですね!
 
オリバー役のマーク・レスターはこの後
"小さな恋のメロディ"で主演を務めます
有名だけど観たことはないので これも観てみたい
 
ロンドンの下町の情緒と 歌が素敵な映画でした!
古いし長いけど 一度は観ていただきたい!